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水泳ゴーグルが曇らないようにするには?曇る原因や応急処置も解説

水泳中にゴーグルが曇らないようにするには、曇り止め加工が施されているゴーグルを選ぶ必要があります。しかし、使い方やお手入れの仕方によっては曇り止めの効果が薄れてしまうので、正しい使い方を心がけましょう。

当記事では、水泳ゴーグルが曇ってしまう理由や対策方法、曇りを防止する水泳ゴーグルのお手入れの仕方を解説します。また、VIEWのゴーグルにはゴーグルが曇ったときにレンズ面をこすると曇り止め効果が復活する「SWIPE」というシリーズがあります。ゴーグルが曇ってスイミングに支障がでないよう、ゴーグル選びも非常に大切です。

 

1.水泳ゴーグルが曇ってしまう原因は?

水泳ゴーグルが曇ってしまうのは、ゴーグルを装着してしばらくすると、ゴーグルの内外で温度差が生じることが原因です。

人は競泳・水泳などの激しい運動をすると、体温を下げるため体表から水分(水蒸気)を放出します。しかし、ゴーグルを装着している場合、目の周りの体表から気化した水蒸気が空気中へ移動できません。その結果、ゴーグルの内側は体表から放出された水蒸気を多く含む温かい空気で満たされます。

一方、ゴーグルの外側は内側よりも空気の温度が低いため、ゴーグル内側の空気はレンズ面によって冷やされます。すると、ゴーグル内側のレンズ付近にある空気に含み切れなくなった水蒸気が水滴として出てきます。この多数の微小な水滴がゴーグルの曇りの正体です。冬に見られる結露と同様の現象と捉えるとよいでしょう。

一般的なゴーグルでは、レンズ内側部分に曇り止め加工が施されており、レンズ面に十分な水分が行き渡って水膜を張ることで曇りを防ぐ仕組みになっています。曇り止め加工が施されたゴーグルを使用する際には、レンズの内側を水で十分濡らすようにしましょう。

最近では曇り止め加工を施したゴーグルも多く販売されていますが、さまざまな理由から曇りが発生するケースも少なくありません。ここでは、曇り止め加工のゴーグルで曇りが発生してしまう理由について解説します。

 

1-1.レンズが汚れている

ゴーグルに曇りが発生する原因として、「レンズに多数の微細な水滴が付着すること」の他に「油分などの汚れが付着すること」が挙げられます。ゴーグルに付着する油分の多くは人の皮脂です。レンズを指でこすったり触ったりしていると、レンズに油膜ができて白く曇りやすくなる点に注意しましょう。

なお、曇り止め機能が復活するゴーグルの場合、レンズの汚れを取り除けば解決するケースもあります。皮脂などでレンズが汚れた場合は、適切な方法で汚れを除去するようにしましょう。

 

1-2.曇り止め加工がはがれている

ゴーグルの曇り止め加工は水に濡れるとデリケートな状態になります。濡れた状態のレンズに触れたりタオルなどで拭いたりして曇り止めがはがれてしまうと、ゴーグルが曇りやすくなる点に注意しましょう。

 

2.水泳ゴーグルが曇らないようにするには?

水泳ゴーグルの曇り止めは必須ではないものの、視界をクリアに保ちつつ快適に泳ぐためには重要です。水泳ゴーグルが曇らないようにしたい方は、市販の曇り止めを活用するとよいでしょう。ここでは、市販の曇り止めを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

・水中用の曇り止めを使う

市販の曇り止めには「メガネ用」「スキーゴーグル用」などの種類もありますが、これらは水中で使用されることを想定していないので、すぐに曇り止めが落ちてしまいます。効果を確実に発揮させるためにも、「スイミングゴーグル専用」「水泳用」などと表示された曇り止めを選ぶようにしましょう。

・タイプを選ぶ

水泳ゴーグル用の曇り止めには、主に「スプレータイプ」「スティックタイプ」の2種類があります。手軽さや塗りやすさを重視するなら「スプレータイプ」を、手指を汚さず塗りたいなら「スティックタイプ」など、求める機能や好みの塗り方に応じて選びましょう。

・刺激が少ないものを選ぶ

水泳ゴーグルに曇り止めを塗っても目や肌に悪い影響はほぼありませんが、小さなお子さんが使うゴーグルに塗る場合は刺激が少ないものを利用するとより安心できます。「目に優しい成分」「無刺激(低刺激)」などの記載がある曇り止めがおすすめです。

VIEWの水泳ゴーグル用曇り止めにはスプレータイプとスティックタイプの2種類があり、いずれも効果が長く続くという特徴があります。無刺激なのでお子さんのゴーグルにも安心して使用できるでしょう。

くもり止め

ただし、ゴーグルの曇りはゴーグルの劣化や傷が原因となっていることも考えられます。曇る頻度が高い場合は、ゴーグルの買い替えを検討しましょう。

 

3.【曇り防止】水泳ゴーグルのお手入れ方法

曇り止め加工済みの水泳ゴーグルを長く快適に使用するためには、お手入れや保管を適切に行うことが大切です。ここでは、ゴーグルを長く使いたい方に向けて、ゴーグルの正しいお手入れ方法・保管方法を詳しく解説します。

 

3-1.使用後はすすぎ洗いをする

プールや海で使用したゴーグルをそのまま放置すると、レンズやベルトが傷みやすくなってしまいます。泳ぎの練習や、海水浴・川遊び等のアウトドアで使用した後は、必ず水道水の流水ですすぎ洗いを行い、プールの水や海水を洗い落としましょう。

洗ったら水分を十分に切り、残った水分は柔らかい布や紙で軽く吸い取ります。レンズ内側の表面は曇り止め加工が施されているため、触らないよう注意してください。また、乾燥が不十分な状態で長期間保管すると、曇り止め性能が劣化したりカビが発生したりする恐れがあります。陰干しで十分に自然乾燥させ、温度・湿度が低い場所で保管しましょう。

 

3-2.汚れがひどい場合は中性洗剤を使う

ゴーグルのお手入れは水洗いが基本ですが、汚れがひどい場合は食器用中性洗剤を薄めて作製した洗浄水でアイカップをすすぎ洗いするとよいでしょう。ゴーグルに付着する汚れの多くは人の皮脂によるものです。食器用中性洗剤には水にも油脂にもなじみやすい界面活性剤が含まれているため、皮脂などの油分を効果的に落とせます。

ゴーグルの洗浄に食器用中性洗剤を使用する際には、食器用洗剤メーカー指定の希釈率を守って洗浄液を作製することが大切です。特に指定がない場合は、泡立つ程度に薄めるとよいでしょう。レンズの内側面を強くこすらないようすすぎ洗いし、洗浄後は水道水の流水で十分にすすいでゴーグルに洗浄液が残らないようにしてください。洗剤成分が残っているとプラスチック素材を侵してひび割れが起こる可能性があります。

なお、シャンプー・リンスでの洗浄は、曇り止めの効果を低下させる可能性があるため注意が必要です。界面活性剤を含むものであっても使用は避けたほうがよいでしょう。

 

3-3.持ち運ぶときはゴーグルケースを活用する

ゴーグルのレンズ部分に傷や汚れがつくと、曇り止めの性能が低下する恐れがあります。長く快適に使用するためにも、保管や持ち運びの際には専用のゴーグルケースを活用しましょう。使用しているゴーグルの大きさや形状にフィットした、お気に入りのカラーや柄・デザインのものを選んでください。

また、ゴーグルの劣化を防ぐには、高温・多湿となる場所や直射日光が当たる場所に保管しないことが大切です。夏場の屋外や自動車の中、暖房器具の近くなどでの保管は避けてください。カビや雑菌が繁殖するリスクが考えられるので、濡れたままの水着やタオル、水泳用品などと一緒に放置しないようにしましょう。

 

3-4.視界が悪くなったら買い替えを検討する

ゴーグルに傷がついたり曇り止め性能が低下したりすると、ゴーグルが曇りやすくなります。ゴーグル着用時の視界・視野が悪くなった場合は、ゴーグルの買い替えを検討しましょう。ストラップやクッション、鼻ベルトなどが劣化した場合も同様です。

また、幼児用やジュニア用を使用している幼児・子どもの場合、成長に応じて頭や顔の大きさにフィットするゴーグルを購入し直すことも大切です。視力が低く、度付きゴーグルを使用している方は定期的に目の検査を行い、ゴーグルのレンズの度が合っているかどうか確認するようにしてください。

 

まとめ

水泳ゴーグルは、レンズが汚れたり曇り止め加工がはがれたりすると曇りやすくなってしまいます。気軽にゴーグルに曇り止め加工をしたい場合は、市販の曇り止め製品を使用しましょう。初めから曇り止め加工が施されているゴーグルの場合、お手入れをしっかり行えば曇り止め加工が長持ちします。使用後はすすぎ洗いをし、もし汚れがひどい場合は中性洗剤で油分を落としましょう。

また、曇り止め性能が低下してしまったときはゴーグルの買い替え時です。VIEWのゴーグルには曇り止め加工があるだけでなく、レンズが曇ったときにレンズ面をこすると曇り止め効果が復活する機能がついているゴーグルもあります。VIEWの製品は下記からチェックしてください。

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