スイミングゴーグルのVIEW

「水漏れ」「痛み」「ズレ」は解決できる!
レーシングゴーグルのフィット感の見つけ方

レースに集中するためのフィッティング論

レーシングゴーグルを選ぶとき、「デザイン」や「機能」を重視する方は多いですが、実際に使用しはじめてから、多くのスイマーが悩みを感じやすいのが“フィッティング”です。店頭のテスターで装着感を試してみても、泳いだ際のフィット感までは判断しにくい要素ですが、自分が泳ぐときに何を一番重視しているかを把握しておくことで、ミスマッチの可能性を減らすことが可能です。
この記事では、自分に合ったフィッティングのゴーグルをどのように選べばよいのか解説します。

 

1.ゴーグル選びで“フィッティング”が重要な理由

ゴーグルは顔にしっかり合っていないと、下記のような、泳ぐたびに避けられないストレスの原因となります。

  • 泳いでいる最中に水が入る
  • 目の周囲が痛くて、長時間付けていられない
  • ターンや飛び込み時にズレる
  • 圧迫感が気になる
  • ゴーグル跡が強く残る

こうした症状がある場合、「締め付け不足」ではなく、そもそものフィット感が合っていないケースも少なくありません。
とくに初心者の方は、水漏れを防ぐために強く締めすぎてしまいがちですが、本来は “顔との密着感” でフィットさせることが理想です。近年は、競泳用・トライアスロン用・フィットネス用・女性用・ジュニア用など用途ごとに開発され、それぞれにコンセプトや形状の理由があり、人気モデルだから誰の顔にでも合うとは限りません。まず、用途を明確にし、自分の顔に合うかどうかを基準に選ぶことが何より重要です。

 

2.フィッティングで確認したい4つのポイント

 

2-1.顔との密着感

まず確認したいのが、レンズ周辺が顔に自然にフィットしているかどうかです。
試着時は、ストラップを掛ける前に軽く顔へ押し当ててみましょう。
短時間でも吸い付くような感覚がある場合は、比較的フィットしやすい傾向があります。
逆に、一部だけ浮く・隙間ができる場合は、水漏れの原因になる可能性があります。
また、人によって頬骨の高さや顔幅は異なるため、「他の人に人気のモデル=自分にも合う」とは限りません。

    <チェックポイント>
  • 左右均等に密着している
  • 一部だけ浮いていない
  • 圧迫感が強すぎない

 

2-2.クッションの有無

ゴーグルには、大きく分けて「クッション付き」と「ノンクッション」があります。
クッション付きは、目の周囲への当たりがやわらかく、長時間でも快適に使いやすいのが特長。
フィットネススイムや水中ウォーキングなど、快適性を重視する方に向いています。
一方、ノンクッションタイプは、レンズ周辺がコンパクトで、水の抵抗を抑えやすい設計。
競泳やトレーニング用途で選ばれることが多いタイプです。

ただし、近年では日本選手権などに出場するトップスイマーの間でも、クッション付きゴーグルの着用率が増加傾向にあり、「競泳用=ノンクッション」という考え方は古くなりつつあります。何より大切なのは自分の顔に合っているかどうかです。

 

2-3.鼻ベルトのサイズ

意外とフィット感へ影響するのが、左右レンズをつなぐ鼻ベルト部分です。
鼻ベルトの幅が狭すぎると圧迫感が出やすく、広すぎるとレンズが外側へ広がり、水が入りやすくなります。
競泳用ゴーグルでは、交換式鼻ベルトを採用しているモデルも多く、自分の顔幅に合わせて調整できるタイプもあります。
鼻ベルトが合うだけで、装着感が大きく変わることもあります。

    <チェックポイント>
  • 左右のレンズ位置が自然
  • 鼻周辺に強い痛みがない
  • レンズが引っ張られていない

 

2-4.ストラップの締め具合

水が入るのが不安で、必要以上にストラップを締めてしまう方は少なくありません。
しかし、締めすぎは痛みや跡の原因になります。
フィット感が合っているゴーグルは、軽い締め付けでも安定しやすく、長時間でも快適に使用できます。
とくにフィットネス用途では、「ラクに使い続けられるか」も重要なポイントです。

    <チェックポイント>
  • 締めすぎなくてもズレにくい
  • 頭痛や圧迫感が出ない
  • 長時間でも違和感が少ない

 

3.「ノンクッション」と「クッション付き」の違い

レーシングゴーグルは、大きく分けて「ノンクッション」と「クッション付き」の2タイプが主流ですが、最近ではその中間的な装着感を持つモデルも増えてきています。「低抵抗を重視したい」「痛みを減らしたい」「ズレにくさを優先したい」など、自分が泳ぐときに何を重視 するかによって、合うフィット感は変わります。また、フィット感の選び方は、顔の形や骨格、泳ぎ方、好みによって最適なタイプが異なります。

 

3-1.ノンクッション

ノンクッションタイプは、レンズ周りにクッション素材がなく、顔との一体感を重 視した設計です。余計な厚みが少ないため、水の抵抗を抑えやすく、トップスイマーにも長く支持されています。また、水との距離感を感じやすく、感覚を研ぎ澄ませたい競泳選手にも好まれる傾向があります。
一方で、顔への当たり方がダイレクトになるため、人によっては「痛み」を感じる こともあります。同じノンクッションゴーグルでも、顔の骨格や目元の形状によってフィット感は異なり、「合う・合わない」が分かれやすいタイプでもあります。

    <こんな方におすすめ>
  • 低抵抗を重視したい
  • クッション付きの圧着感が苦手
  • シャープな装着感が好き
  • 感覚を研ぎ澄ませたい
ノンクッションのおすすめレーシングゴーグル

 

3-2.クッション付き

クッション付きタイプは、目元への当たりがノンクッションに比べてやわらかく、安定感のあるフィッティングが特長です。顔にしっかり吸着しやすいため、水漏れやズレを抑えやすく、長時間の練習でも快適に使いやすいタイプです。

    <こんな方におすすめ>
  • ズレやブレを抑えたい
  • ノンクッションだと痛みを感じる
  • フィット感を重視したい
  • 長時間練習することが多い

また、最近ではクッション部分を薄く・硬めに設計したモデルも登場し、一般的な クッション付きゴーグルに比べて水の抵抗感を抑えやすく、ノンクッションに近い装着感を謳うタイプも見られます。一方で、実際の使用感としては「ノンクッションとの違いが感じにくい」という声もあり、フィット感の捉え方はユーザーによってさまざまです。

クッション付きのおすすめレーシングゴーグル

 

3-3.ハイブリッドクッション

VIEW 独自の「ハイブリッドクッション」は、クッション付きでありながら、ノンクッションと同等のレンズ厚を実現し、低抵抗とフィッティング性能の両立を可能にした次世代フェイスパッドです。
痛みを感じやすい目頭・眉骨・目尻に当たる部分には柔軟性を持たせて痛みを軽減し、中央部分は極力クッションを削ることで不快な吸着感を排除した、VIEW オリジナルの構造です。従来の“ノンクッション or クッション付き”の二択だけでは合わなかった方にとって、第3の選択肢として誕生しました。
従来のゴーグルに満足できず、妥協していた方はぜひ一度お試しください。

    <こんな方におすすめ>
  • 低抵抗もフィット感も両立したい
  • ノンクッションだと痛みを感じる
  • クッション付きの圧着感が苦手
  • シャープな装着感が好き
ハイブリッドクッション付きのレーシングゴーグル

 

4.泳ぐ目的別に適したクッションとは?


前トピックの【 3.「ノンクッション」と「クッション付き」の違い 】では、「自分が泳ぐときに何を重視するか」を基準にフィット感を紹介しましたが、クッション付きゴーグルは「泳ぐ目的」によっても、 “ちょうど良いフィット感” が変わります。ゴーグルにはそれぞれに開発コンセプトがあり、スイマーの用途に応じて企画・設計されています。そのため、まずは泳ぐ目的に合ったクッション付きゴーグルから選ぶことも、自分に合うフィッティングを見つけるための近道です。
ただし、用途はあくまで選ぶ際の目安です。実際には競泳用をトライアスロンで使用する方も、その逆の使い方をする方もいます。最終的には、 用途にとらわれすぎず、自分の顔にフィットし、快適に泳げるゴーグルを選ぶことが大切です。

 

4-1.競泳 / 練習用

競泳用に設計されたクッション付きゴーグルは、ターンや飛び込みでズレにくい密着感重視し、比較的コンパクトな形状が多いのが特長です。また、競泳選手の中には、試合ではノンクッションゴーグルを使用し、長時間泳ぐ練習時にはクッション付きゴーグルを使用するなど、ゴーグルを使い分ける方も存在します。昔は「競泳=ノンクッション」と言うイメージが根強い印象でしたが、近年は薄型のクッションなども登場し、トップスイマーの中でもクッション付きゴーグルを試合に使用する方も増えています。

競泳用におすすめのクッション付きゴーグル

 

4-2.トライアスロン / OWS用

トライアスロン/ OWS ( オープンウォーター) 用に設計されたクッション付きゴーグルは屋外環境を想定し、広視界と安定したフィッティングを重視しているのが特長です。とくにトライアスロンでは、競技者同士の接触も多く、ズレ・ブレをできる限り抑制するゴーグルが好まれます。VIEW の「DELFINA [ デルフィナ]」というモデルは、あらゆる自然環境下での使用を徹底的に追求したアウトドア専用モデルとして、多くのトライアスリートにも支持を受けています。

トライアスロン / OWS用におすすめのクッション付きゴーグル

 

5.フィッティングが合わなくなったら?

以前は快適だったゴーグルでも長く使用していると、フィット感や性能が変わることがあり、原因としては、下記などが考えられます。

・クッションの劣化
・ストラップの伸び
・鼻ベルトの変形
・顔の成長によるフィット感の変化


また、レンズのくもり止め効果が弱くなり、視界が確保しづらくなってきた場合も、買い替えを検討するタイミングのひとつです。使用頻度やお手入れ方法によって異なりますが、週に2~3回程度使用する場合は、半年~1年程度を目安に状態を確認するとよいでしょう。 ただし、必ずしも買い替えが必要とは限りません。以前は問題なく使えていたゴーグルでも、「最近急に水漏れするようになった」というケースでも、鼻ベルトを適切なサイズに交換しただけでフィット感が大きく改善する例もあります。違和感を覚えた際は、まずストラップや鼻ベルトの調整・交換を試し、それでも改善しない場合は買い替えを検討するのがおすすめです。

まとめ

ここまで、レーシングゴーグルのフィッティングが重要な理由や、ノンクッションとクッション付きの違い、フィット感を確認するポイントについてご紹介しました。最後に、この記事のポイントをQ&A形式でおさらいしましょう。

ーーQ.ゴーグルは強く締めれば、水漏れやズレを防げますか?

A. 必ずしもそうとは限りません。
締めすぎは痛みや圧迫感の原因になるため、ストラップを強く締めるよりも、自分の顔に合ったゴーグルを選び、自然な密着感を得ることが大切です。

ーーQ.ゴーグルのフィッティングでは、何を確認すればいいですか?

A.「顔との密着感」「クッションの有無」「鼻ベルトのサイズ」「ストラップの締め具合」の4つを確認しましょう。
左右均等に密着しているか、締めすぎなくてもズレにくいかなどをチェックすることがポイントです。

ーーQ.以前は合っていたゴーグルが水漏れするようになったら、買い替えが必要ですか?

A.すぐに買い替える必要があるとは限りません。
クッションやストラップ、鼻ベルトの状態を確認し、調整や交換を試してみましょう。それでも改善しない場合は、買い替えを検討するのがおすすめです。

レーシングゴーグルは、ただ締め付けて固定するのではなく、自分の顔に合ったフィット感を見つけることが重要です。ノンクッションやクッション付きといったタイプの違いだけでなく、顔との密着感や鼻ベルト、ストラップなども確認し、自分の泳ぎに合ったゴーグルを選びましょう。